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2007年03月07日

あなただけのLovestory(3)

37 名前:焔 ◆bg5irfTuqA [] 投稿日:2005/05/10(火) 19:52:30
22才の時、5つ年上の人に恋をした。
その人は女友達の姉さんだったんだけど、一目惚れした。
俺はその時、人を本気で好きになるって事がどういう事かわからなかった
ガキだったから俺に落とせない子はいないって自惚れてた。

だから初めはこの人も簡単に落とせるだろうって思ってた。
案の定簡単に落ちた・・・って思ってたけど、なぜか今までとは違った。
今までは、すぐに体の関係になれたのに、この人はキスはするけど
それ以上は必ず拒んだ。


39 名前:焔 ◆bg5irfTuqA [] 投稿日:2005/05/10(火) 20:03:06
拒まれたらやっぱ人間ムキになるっていうか
俺はムキになって体を求めたけど、彼女は頑なに拒んだ。
俺は「俺の事好きなの?好きなら普通させてくれんじゃん」
っていつも言ってた。
その度彼女は「ごめんね、○○(俺)の事好きだけど今は出来ない」
って悲しそうな笑顔をしていた。

でも、なぜか彼女とは別れられなかった。
その代わり他の女とセックスして帳尻合わせていた。



40 名前:焔 ◆bg5irfTuqA [] 投稿日:2005/05/10(火) 20:36:47
浮気がバレても彼女は俺を責めなかった。
ただ、一言「ごめんね」って悲しそうな笑顔浮かべるだけだった。

俺はガキだった為その人の優しさに甘えてばかりいた。
彼女の苦悩なんてこれっぽっちも考えずただ
「浮気公認なんてなんて楽な女なんだろ、年上最高!!」
なんて言って浮かれてた。

そんなある時、彼女から毎日入ってたメールが途切れ途切れ
になりだした。
俺はその時は気にも留めていなかった。彼女がその時どんなだったかなんて・・・。

ある日彼女からメールが来た。
たった一行サヨナラって書かれたメール
俺はその時は「ああ、やっぱ愛想つかされたか・・・。」
「まぁメールが少なくなった時点でうすうす気づいていたからまっいっか」
ぐらいしか思わなかった。

それから2週間ぐらいしたある日、
俺は彼女の妹である女友達に呼び出されて真実を聞かされた。
彼女が実は24の時に乳癌にかかった事
そしてその時片方の乳房を切り取った事
その為に俺に体を見せる事が出来なかった事
そして癌が再発した事
そして脳に転移していて手の施しようがない事を
涙ながらに教えてくれた。
そしてこの事は彼女から強く口止めされていた事
「お姉ちゃんは、○○と付き合っていた時はすごく幸せそうだった。
○○と別れてからはすごく元気が無く毎日泣いているの。もう少ししたら
記憶もなくなっていくの、だから少しの間でいいからお姉ちゃんの側にいて
あげて欲しい」って涙ながら懇願された。



43 名前:焔 ◆bg5irfTuqA [] 投稿日:2005/05/10(火) 20:56:42
俺はその時、ただ呆然として何も考えれなかった。
その子からもらった入院先の住所が書かれた紙を
ただ握りしめてその場で立ちすくむ事しか出来なかった。

何時間立ち尽くしてただろう
その間色々な事が頭をよぎった
「あいつが苦しんでいる間、俺は他の女と何してたよ」や
「正直重いよな」とか
色々考えてた。
でもなぜか俺はあいつからのメールを読み返してみた。
そしたらそこにはあいつの思いが詰まってた。
俺とあいつの全てが詰まっていた。
あいつが好きってメールをくれる度に俺は嬉しかった事
俺はあいつが体を拒んでもなぜか我慢できた事
でも他の女を抱く事で帳尻合わせてた事
それを知りながらもあいつは俺の側にいてくれた事
あいつが再発した癌に怯えているのにも関わらず俺を心配してくれてた事
安物のネックレスなのにすごく喜んでくれていた事
サヨナラって書かれたメール・・・

あの時あいつはどんな気持ちでこのメールを送ったのか
今なら理解できた。
あいつがどれだけ俺を想っていてくれてたか
そして俺はどれだけあいつの優しさに甘えていたか
あいつは俺に色々してくれたのに、俺はまだあいつに何も
してやれていない。
残された時間が少ししかないなら、俺は全てをあいつに捧げる
やっと俺にとって一番大事な人が誰なのか気づいた。



46 名前:焔 ◆bg5irfTuqA [] 投稿日:2005/05/10(火) 21:19:15
翌日俺は彼女の病室に行った。

久し振りに見た彼女はすごく痩せていて
俺は言葉を失った。
そんな俺を見て彼女は「もう別れたのに今更何の用?」って冷たく言った。
俺は「今までの事は許して欲しい、もう一度側にいさせてほしい。
おまえを失うってわかった時、俺にとって1番大事なのはおまえだって
初めて本気で好きになったのはおまえだって気づいた。」って告げた。
彼女は「こんな姿になった女、あなたはまだ愛せる?これからもっとひどく
なっていくよ。抗がん剤治療が始まったら髪の毛も抜けるし、もっと醜くなる
んだよ。そんな姿○○には見せたくないっていう気持ちわからない?」って泣きながらいう彼女
俺はごめんって言うしかなかったけど
「俺がわがままなのは今更だろ?おまえの言う事もわかるけど、もう離れるのは
嫌なんだ、俺はおまえがどんな姿になっても愛するよ、愛したい。俺を側にいさせてほしい」
もう後にはひけなかった。もう後悔はしたくなかった。

それからも多少の押し問答があったけど、最終的には彼女が折れてくれて
もう一度付き合える事になった。

それからの毎日は悲しくとも幸せだった。
だんだん弱っていく彼女の側にいる事しか出来なかったけど
あいつと毎日過ごせる、あいつが俺の手を握り締めて幸せと言ってくれる
俺にはただそれだけで幸せだった。
もちろんそれ以上に日に日に弱っていく彼女を見るのは辛いけど
俺はあとわずかしか過ごせない彼女との時間をずっと覚えていたかった
1分1秒無駄には過ごしたくなかった。



49 名前:焔 ◆bg5irfTuqA [] 投稿日:2005/05/10(火) 21:50:11
彼女の親から
彼女が後一ヶ月も生きれないと聞かされた時
俺にはあいつに何かしてやりたかった。
 
あいつと付き合うきっかけになった言葉。
俺「○○さんって料理上手いね、超おいしい」
彼女「ほんと!」
俺「いい嫁さんになれるね」
彼女「じゃあ○○君がもらってくれる?笑」
俺「いいっすよ、じゃあまずは付き合いますか 笑」
ってな具合の冗談まじりな会話からちょっとして付き合いだした俺達。

あの時は学生だったけど、今は社会人になった俺。
あいつを幸せにしたい。あいつが少しでも生きる希望になればいい。
でも俺はまだまだガキだからこんな単純な考え方しか出来なかった。
結婚すればあいつも生きる喜びを見出してくれるだろう
俺はあいつに婚姻届を渡した。

「これ、俺のとこはきたから、残った所はお前が書いてほしい
早く元気になって一緒に出しにいこ。あの時作ってくれた手料理
早く毎日食いたいよ。」ってガキ丸出しのプロポーズする俺。

彼女は「あの時の事覚えてくれてたんだ、嬉しい。早く良くなるから
一緒に出しに行こうね。今は力入らないけど、ましになったら書き上げて
おくね。でも本当に私でいいの?私は片方の胸もないし、いつまた倒れるかわからないんだよ
それでもいいの?」っていつも俺を気にする彼女
俺は「お前以外は意味ないよ。もうお前じゃなきゃ駄目なんだ。
まだまだガキな俺だけど、必ず幸せにするから結婚して下さい。」
彼女は泣きながらでも今まで見た事ない笑顔で「はい」って頷いてくれた。

病室でのかっこ悪いプロポーズから半月後に彼女はこの世からいなくなった。
俺は情けない事に仕事で彼女の最後を看取れなかった。
彼女の最後のお願いだったらしい。
自分が危篤になったら絶対に俺には知らせないでほしい。苦しむ姿だけは
見せたくなかったらしい。
あいつは最後の最後まで俺の事を考えて、自分の事は全部後まわしで
俺を常に1番に考えてくれた。



54 名前:焔 ◆bg5irfTuqA [] 投稿日:2005/05/10(火) 22:36:45
彼女が亡くなった後
俺は彼女の葬式にも出なかった。
彼女の死を受け入れた反面受け入れれなかった。
彼女を考えたくなくて俺は仕事に没頭した。
昼は仕事の事だけを考えれば彼女の事を考えなくてすんだ。
だけど夜は嫌でも彼女を思い出さされた。
昼は仕事、夜は泣くだけの日を一月程過ごした頃
俺は彼女の妹の女友達から郵便が届いた。
中に入っていたのは2通の封筒だった。
1通は4枚の手紙が入っていた。
もう1通は俺が渡したままの婚姻届だった。

1枚目の手紙には、
病室で夜更けに書いている事
力が入りにくいから字が汚くてゴメンね
そしてこの手紙を○○が見ている頃には私はこの世にいない事
俺にされたプロポーズが今まで生きていた中で1番幸せを感じた事
生きていて良かったと感じた事、
彼女の感謝の言葉が詰まっていた。
そして2枚目からの手紙には彼女のホントの気持ちが書いてあった
「私はもう長くは生きれないのは知っています。
私が亡くなればあなたはきっとわたしを引きずって生きていくでしょう。
でも私はそんなあなたは見たくありません。私が愛した人にはいつも強く生きていて
ほしいのです。
私はあなたと出会ったからのこの1年、短かったけど今まで生きてきた中で1番幸せを
感じる事が出来ましたありがとうございます。
本当はこれからもあなたとずっと生きていきたい。
あなたの横でずっと幸せを感じていたいけど、時間がありません。
でも後悔はしていないよ、これでも十分幸せだったから。一生分の幸せをもらったよ。
ただ一つの後悔は○○に私の全てを見せれなかった事。体を見せるのが怖かったの
ゴメンね。だから私には婚姻届を書く資格がありません。だから返すね。
○○の私を愛してくれた気持ちだけを胸に私は旅立つね。
○○がいつか私以上に好きな人が現れた時には私に報告して下さい。
それまでは、私のお墓に来るのは禁止です。いつか綺麗な花を添えて
くれる事を願っています。

最後まで俺は彼女に包まれていた。
俺はただ泣く事しか出来なかった。
あれから5年経ち、俺はあの頃の彼女と
同じ歳になった。
でも今でも彼女の優しさが俺の胸にある。
残念ながらまだ君以上の人は現れていないよ。
でもいつか君以上の人が現れたらちゃんと報告するね。
それまでは、約束通り君の前には現れないから。

かなりの長文ですいません。
なんか書いてたら思い出し泣きしてしまいました。
最後まで読んでくれた人 有難う御座います。

posted by なな at 19:40 | Comment(0) | 恋愛サロン
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