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2007年03月09日

あなただけのLovestory(8)

145 名前:ビタミンB不足[] 投稿日:2005/05/21(土) 21:27:09
こんにちは
新しい口内炎が痛いです。
チョコラBB高くてびっくりしました。

大学1年の秋、生まれて初めてアルバイトをはじめました。
いわゆる夜のお仕事です。
募集要項と仕事内容が違う、まぁ、単純にいうと騙されたんだけど
女の子を相手にお喋りしてお酒飲んで給料もらう そんなお仕事
嫌だったけど、辞めると言い出せずズルズル働いてた

そういうお仕事にはタブーが色々あって
お客は基本的にキャバ嬢ホステス、ピンサロ、デリヘル嬢そういうの
特有の会話と特殊な環境

人生悟った気でいた、ガキな自分には少し合ってる世界でした。
ひねくれて、人生ななめから見て また、そういう人が成功する世界だった。

そんな時に出会ったのはひとつ年上の女の子 ヘルプで付いた時に客の枝として店に来ていた。

枝というのは、店員は客を何人か持っていて、気が合う後輩をヘルプとして付けて場を盛り上げて客を喜ばせます
先輩は自分の客に友達を連れて来てもらい、その友達を後輩に客として与えます
これを『枝』と呼びます
後輩はヘルプとして頑張ると客をもらえるシステムです。


146 名前:ビタミンB不足[sage] 投稿日:2005/05/21(土) 21:59:26
先輩によく気に入られる自分は
ヘルプをして枝を手に入れる方法で成績を上げていた

『この世界は長くいてはいけない世界、優しい人間には』あの子の口癖だった
『恋愛なんて幻想、いなくなったすぐ忘れるよ』
俺の口癖だった。

秋からバイトを始めて、冬頃には客を持ち、一人前の給料をもらえるぐらいになっていた
ただ、すぐにでも辞めたい自分はクビになってもいい と本気で思っていた

だから仕事は適当だった

仕事は大変だった。
漫画やドラマの様な華やかさはどこにもない
吐くまで飲ませて飲んで 朝には酔いつぶれる

命を削ってはした金を得る くだらない仕事、本気で思ってた。
心の中で見下しながら仕事してた。生意気だった。

そんな態度は節々に出る 当然敵も増えてった

派閥、他店、独立、廃業、ヤクザ、引き抜き

もめ事はどこからでもやってきた。巻き込まれるトラブル

金、女、酒
欲望の塊 信頼なんて言葉は欲望の前には吹き飛ぶ。

甘い顔で近づく寄生虫 厳しい顔で近づくロクデナシ

堕落へ一直線



147 名前:ビタミンB不足[sage] 投稿日:2005/05/21(土) 22:28:40

売上高い人間は自分の武器を持っている 盛り上げ上手は友達営業
自分の得意な営業を知る それが大事だと教わった

自分が使ったのは恋人ごっこ

営業彼女を多数持つ方法
ホステス キャバ デリヘル 普通の恋愛できない人間に幻想を与える
恋愛は幻想 覚めた時は何も残らない うわべだけの世界

騙してるのか 騙されてるのか メンドクサイやりとり

そんな時に出会った あの子は不思議な子だった
ホステスの友達に連れられて店にやってきたフリーター

旅行と写真が好きな自称自由人

客は何かを求めてやってくる 温もりだったり 励ましだったり
恋愛相談から客の愚痴まで 何でも聞く

愛を求めたら偽物の愛を与え 優しさを求めたら作り物の優しさを与える

でも、あの子は何も求めなかった。金で優しさを買う世界で
見返りを求めるあの世界で

何も求めない、何も欠けてない彼女は不思議な存在だった

恋愛感情を知らなかった 自分に欠けてるモノが他人によって
埋められるとは知らなかった
 

149 名前:ビタミンB不足[sage] 投稿日:2005/05/21(土) 22:47:22
旅行が好きだと聞いていた

東京に住みたいと聞いていた

どうでもいい話 客が消えるのはいつものこと
1人消えたら1人作る
代わりなんてどこにでもいる 

彼女と出会って半年、一緒にいるのは楽しかった 居心地よかった
失うことが辛いなんて知らなかった
求める人は何かに飢えてる 餓えてるから求める
自分は満たされてるから何も求めない  そう思っていた

失ったとき初めてわかる大事なこと
なんでもないような日々がどれだけ幸せだったかということ

失った人が どれほど大事でかけがえの無い人かを

ある日家に帰ってくると一通の手紙が入っていた。
質素な封筒。疲れた体で読む便箋。

そこに書かれていたのは、2人で一緒に遊んだこと 楽しかったこと 自分の夢 自分の気持ち
引っ越すこと

そして

さようならの一言・・・

そう書かれていた



151 名前:ビタミンB不足[sage] 投稿日:2005/05/21(土) 23:08:24

いつ旅立つかもわからない 自分の喪失感の正体がわからない

『恋愛なんて幻想、いなくなったすぐ忘れる』
そう、いなくなったらすぐ忘れる だから少し、少し我慢すれば忘れられる




忘れられる 忘れられない 忘れたくない! 
冷めたツラして 人生悟った顔して何してるんだ!

気づいたときには家を飛び出していた

夜の店にはタブーがある。ほかの店員の客にはチョッカイださない
どうでもよかった 彼女を失いたくなかった

自分は店に飛び込み、先輩の携帯から勝手に電話していた。
相手は彼女の友達だ。

出発日と行き先を聞いてビックリ 今日かよ

電話放り投げて カウンターにあった車の鍵握って走り出した
今思い出してもビックリ 店長の車奪って走り出した

空港に着いた時は夜だった 残ってる飛行機は最終便 


158 名前:ビタミンB不足[sage] 投稿日:2005/05/21(土) 23:37:11
財布には東京に行くほどのお金は無い

勢いだけで空港まで来てしまった。

俺は失ってしまった。大切な人を

搭乗口を背にして歩き出した ロビーにはほとんど人がいない

その時、ジャケットに入ってた携帯が震えだした。知らない番号

電話に出ると彼女の友達からだった。
彼女は携帯を解約していたので連絡は取れず

俺は言った。失ってしまった と  

『上を見て!』

唐突にその子は言い出した。
上を見ると そこには手すりから覗き込んで
照れたようなハニカミ顔の彼女と、携帯電話片手に笑ってる電話相手がいた

見送りに空港に来ていたときに俺(先輩の携帯)から電話が入ったらしい
東京行きの便を最終に変えて待っててくれた。

会うと辛くなる 迎えに来てほしいから手紙送ったわけじゃない
そう言う彼女を説得してくれたらしい 先輩の客に感謝だ



次の日、俺は仕事を辞めた
その日から恋愛という幻想に取り付かれた俺は幸せだった

そして現在、愛という幻想を追いかける俺は大学卒業後に彼女と結婚する

恋愛を幻想と言い切る俺はもういない。
悟った気でいた人生は全然分からなくなった

だけど今の自分は悪くない ちょっと自分が好きだ。

                         おしまい
posted by なな at 21:18 | Comment(2) | 恋愛サロン
この記事へのコメント
ごめん。自分でもはっきりとはわからんがなんかムカついたような気がする。
Posted by 名無し at 2007年03月09日 23:46
きめぇな、自分に酔いすぎ
Posted by 名無し at 2007年03月10日 21:19
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